ブラック企業の見分け方!大塚商会の元社員に聞いた実態

転職するなら絶対にブラック企業には行きなくないと思っている方が殆どだと思います。元々はブラック企業とは暴力団との繋がりがある会社などを指す言葉でしたが、近年では多用されすぎていて、そもそも定義がハッキリとしません。
ハッキリとはしなくてもブラックと言われている企業に対しては嫌悪感を抱いてしまいますよね。

そこで、ブラック企業の正体を探るべく、今回は一部上場企業で業績も良いにも関わらず、ブラックと言われることも少なくない大塚商会の元社員に、その実態を聞いてきました。

転職に失敗しないように、大塚商会を例にブラック企業の見分け方をお伝えしたいと思います。

大塚商会はブラック企業!?ネット上の噂は真実なのか

今回、実態調査に協力頂いたのは大塚商会に8年勤め、去年退職したMさん。
8年の間にさまざまな部署で多くの上司の下で働くことにより、大塚商会の良いところも悪いところもハッキリと見てきた方です。

まずは、大塚商会のスペックから簡単にお伝えしたいと思います!
・創業50年以上
・5期連続売上上昇
・資本金100億以上
・社員数6,500人以上
・一部上場企業
・事業内容は主にコピー機を中心としたオフィスのインフラ営業会社

これだけを見ると誰もが憧れてしまうような企業なのですが、実は新卒や転職での人気は結構低いんです。
企業クチコミサイトのキャリコネが、有名大学を中心とした学生1400名以上から回答を得た結果、なんと絶対に就職したくない企業第3位という不名誉な結果となってしまっています。

確かにネットで大塚商会の事を調べてみると、様々な誹謗中傷が出てきます。
主なものを纏めてみました。
・とにかく営業は厳しい!ノルマに追われて大変だ!
・サービス残業は当たり前!残業も多くて大変!
・平均年収は高いが、高年収はごく一部で、ボーナスもほとんどの社員が貰えない!
・客の顔色を見て値段を決めるから、カモのお客さんからはふんだくる!

反面、こんな意見も目立ちました。
・ブラックだったのは10年くらい昔の話で今はホワイト
・数字さえ出していれば高い給料に自由な時間で天国!

それではネット上の噂の真相を聞いていきましょう

① ノルマが厳しいって本当?

元社員M氏「これは本当ですね。ただし、昔と違って暴言みたいな怒鳴り声とかは今はありません。暴力には罰則もできましたし、指導の仕方が大きく変わりました。しかし、営業会社ですから数字に厳しいのは当然です。上司も部下の数字は厳しく管理します。目標は四半期ごとに設定されますが、当然毎月の達成率などは厳しく見られます。上司によっては毎週厳しくチェックすることもあります。」

なるほど!筆者としてはこの程度であればブラックどころかむしろ普通だと思ってしまいます。営業が厳しいのは当たり前で、数字に厳しくない営業会社なんてあったら潰れちゃいますからね・・・。その厳しさがブラックだというなら営業という職種自体がブラックと否定されてしまいます。

② 残業が多いって本当?

元社員M「これは嘘ですね。まず、サービス残業は殆どありません。残業代はキッチリと出ます。勿論、残業のない会社と比べると多いと思いますが、同業他社と比べると少ないほうです。というのも2007年ごろから残業が問題視されまして、どんどん社内規定と残業が出来ない社内システムが導入されたんです。」
筆者「残業できない社内システムってどんなものですか?」
元社員M「パソコンの電源オンオフのログを取っていて管理していたり、社員証の入退社の管理もしているので結構徹底しています。36協定を超えないように努力しているようです。」※36協定とは労働基準法第36条のことで、一般的に残業を年間360時間以内に収めなくてはいけないという法律

なるほど!大塚商会は、残業に関してはむしろホワイトと言ってもいいくらいですね。
しかし、予想もしていなかった不満をMさんは言い出します。

元社員M「でも、残業ができなくなったことは良いことばかりではありません。大塚商会の営業マンは営業活動だけではなく、その後の資料作成や管理なども個人で行うため、頑張って成果を出せば出すだけ事務仕事も増えるんです。会社のために頑張っているのに残業をしすぎていたら上司に怒られるのは矛盾を感じてしまいますね。上司も部下の残業時間が長いと評価が下がりますから、そこは必死なんですよ。」

うーむ。まさに目から鱗。筆者のような怠け者は残業が出来なくなることで喜びしか感じないけど、真面目な人にとっては頑張っても怒られるという環境は確かにストレスになりますな。

③ 年収が高いのはごく一部!殆どの社員はボーナスも貰えないって本当?

元社員M「これは嘘ですね。確かに年収1000万円以上とかはごく一部ですが、それでも同業他社よりは給与水準は高いです。大塚商会の平均年収は780万円ですが、8年勤めている僕で500万円ほどです。営業成績は中の上というところでしょうか。ボーナスは年6回あると社長はよくメディアで発言していますが、厳密には全員に渡されるボーナスは年2回で、これは全員が貰えます。勿論、金額は会社全体の業績や営業成績によって大きく変わります。他に4回、四半期ごとの目標達成に合わせてインセンティブが支給されますが、正直、これは貰えない社員の方が多数です。」

なるほど、なるほど。Mさんは役職の無い社員ですから、入社8年の30歳で年収500万円と言えば大手企業の中では平均的ですね。同業の中では高いということですし、給料面に関しても特にブラックという部分は見当たりませんね。

④ カモの客からはふんだくるって本当?

元社員M「これも本当ですね。ふんだくるって言い方は悪意を感じますが・・・。勿論、定価より高く売ったり、あり得ない金額で契約することはありません。しかし、ライバル会社が多いのでどうしても相見積もりになった場合は値引くしかありません。そうすると、同じ商品やサービスであっても高い金額のクライアントと低い金額のクライアントが出てしまいます。ですので、ご指摘の通りと言えばその通りなんです。」

むー。これも営業会社ではよくあることですよね。細かく言えば、電気屋さんでパソコンやテレビを買う時も、他店と比較をして値引きする客と、値札のまま買う客とでは金額の差が出ちゃいますよね。これも致し方ないことで、とてもブラック企業とは言えません。

⑤ ブラックだったのは昔の話で、今はホワイトなの?

元社員M「一概には言えませんね。確かに、上司の暴言やパワハラ、残業は大幅に改善されましたが、仕事の厳しさは全く変わっていません。良くも悪くも営業の世界ですから。ですので、ブラックと思うかどうかは別ですが、どっちにしてもこの厳しい環境に馴染めなければ仕事を続けていくのは難しいと思います。あと、有給の消化率は多分、上場会社とは思えないくらい低いですね。子供の運動会とか以外では取ってる人を見たことがありません。独身の私は8年間で殆ど有給を使えませんでした。会社としては消化率を上げたいようですが、まだまだ現場までは下りてきてないですね。」

なるほど。表面的なものは改善されたけど、仕事の本質的な厳しさは変わらないわけだから、大変なのは大変ということですね。有給消化率に関してはかなりブラックですね。

⑥ 数字さえ出していれば天国って本当?

元社員M「本当ですね。数字を出していれば自由ですから、朝会社を出て、そのままデートしていても、漫画喫茶で寝ていても、パチンコしていても何も言われません。GPSを持たされて居場所を見られていたり、1時間おきの報告があったり、そういうことは一切ありませんので、数字さえ出していれば天国です。」

ま、これも大塚商会に限った話ではなさそうですね。外回りの営業であれば、どの仕事でもそうでしょうね。

ここまで、6つの噂の真相に迫ってみましたが、4つが本当で1つが真っ赤な嘘、もう1つがどちらとも言えないという答えでしたね。
でも悪意がある書き方をされているかどうかで印象が大分違いましたね。
カモの客からはふんだくるぜー!って言われると完全にブラックに感じますが、
決めるためには値引きすることもあります!と言われるとそりゃそうだって納得しちゃいます。

ここで感じるのはネット上の噂は感情論抜きで冷静に感じることが大切だということでしょうか。

大塚商会の離職率って高いの?
アンケートの結果、学生からは圧倒的に不人気だった大塚商会ですが、果たして離職率って高いのか低いのか見てみましょう。

厚生労働省の発表する、情報通信業全体の離職率は毎年約10%程度
大塚商会の離職率は5%以下

なんと離職率を見ても業界の中でトップクラスの低さだったとは。

これに関して元社員のMさんに伺ってみました。

元社員M「新卒入社の離職率は決して低くないですよ。一般的に3年で30%の人が辞めると言われていますが、大塚商会も似たようなものです。その分、長く勤める人にとっては居心地が悪い会社ではないので、合う人は辞めずに長く働くんでしょうね。それでトータルで見ると5%以下になるわけです。新卒者に人気が無いのもなんとなく分かります(笑)」

なるほどなるほど。
これで少しずつですが、ブラック企業という言葉の正体が掴めてきましたね。
法律を守らず、サービス残業&休日出勤は当たり前、さらにセクハラ&パワハラのオンパレードというイメージでしたが、厳しい職場全体に対してブラック企業と呼んでしまう傾向があるようです。

合う人にとっては長く働ける凄く良い会社なんでしょうけど、合わない人にとっては厳しいだけのブラック企業という評価になってしまうのかもしれません・・・。

ブラック企業の見極め方
中には本当に誰にとってもブラックな環境の会社はありますが、多くの場合はミスマッチが原因だということが見えてきました。
ですので、ブラック企業ランキングを見ても無意味なのです。

なぜなら、あなたにとってのブラック企業、ホワイト企業を見極め、あなたにマッチした会社を選ばなければならないからです。

では、ミスマッチを減らすためには何が必要でしょうか。

己を知る

自分はどんなことでストレスを感じるのか、どのようなことだと頑張れるのか、どんなことには耐えられないのか。それが分からなければミスマッチを減らすことはできません。

業界全体の事を調べる

企業情報の前に、業界全体の情報を調べて下さい。憧れの業界に華やかなイメージを持ち、就職後にそのギャップに耐えられなくなってしまう方が非常に多いのです。それは企業の情報ばかりを調べてしまい、一番重要なその業界のことは自分のイメージのまま何も調べていないということが大きな原因です。漫画やドラマと、実際の仕事現場が180度違うということはよくあることです。

その業界内での企業の特徴を調べる

次に、企業単独ではなく、その業界内で受ける企業がどのような職場環境と言われているのかを調べましょう。例えば、大塚商会は残業の少ない企業ですが、これはあくまでも同業他社と比べての話です。定時に帰れる会社を想像してしまっては入社後に大きなギャップに悩まされることになります。このように、業界全体の事を知ってからでなければ、企業単独の事を調べても意味が無いことが多いのです。
この3つのステップを踏んで頂ければ、あなたにとってのホワイト企業に勤めることができるのではないでしょうか。

まとめ

  1. ネットの情報を見る時は、その記事の感情を無視して冷静に読み解く
  2. 世間の評価よりも自分とのマッチングを考える為に己を知る
  3.  まずは業界全体の事を調べる
  4.  次に、その業界内での企業の評価を調べる
  5.  調べた結果が自分とマッチしているかどうか考える

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